
高松市に本社工場を置くカトーレックは、自動車や事務機器の回路基板を製造するエレクトロニクス事業と、日用品や食品、美術品まで取り扱う物流事業をグローバルに展開しています。「つくる」と「はこぶ」2つの基幹事業を通して、顧客企業の課題解決に取り組んでいます。また、社会貢献活動として文化事業にも取り組み、高松市にある四国村ミウゼアムの運営をサポートしています。
――高松本社工場は2025年春に完成したばかりということで、とてもきれいな建物ですね。
宇田昌弘(代表取締役社長):屋島もきれいに見えますし、晴れた日は瀬戸内海の島も見えて、非常にいい環境だと思います。
――もともとは物流からスタートした会社ですよね。強みというと、どんなところでしょうか。
宇田社長:車両をおよそ900台保有していて、日本全国に物流拠点や倉庫を持っています。特に中四国では、2025年に岡山の早島に新しい倉庫を作り、また2027年の初めには香川県坂出にも新しい倉庫が完成予定です。この中四国の物流にしっかりと投資していきたいと考えております。
――取り扱い商品は、どのようなものでしょうか。
宇田社長:非常に幅広く、機械から日用品、食料品まであります。冷凍、冷蔵、常温といった温度管理が必要な食料品の保管や運送に強みを持っています。また、美術品や絵画などの保管、輸送にも強みを持っております。
――今後、目標としていることはありますか。
宇田社長:日本での事業はこれからも非常に大事ですが、我々として今チャレンジしているのは、新興国、海外での事業です。もともとタイ、ベトナムでは物流事業をやっておりましたが、8月にはインドにも新しい物流会社を設立いたしました。
インドでは二輪・四輪関係の製造業も行っていますので、物流から製造まで一貫して、インドでの事業成長にチャレンジしていきたいと思っています。
――カトーレックでは2つの基幹事業がありますが、その1つがエレクトロニクス事業ですね。
宇田社長:EMS事業という呼び方が一般的です。電子機器の受託製造業ということで、主には回路基板を製造するのですが、多くのメーカーから回路基板の製造を受託しております。
――回路基板というのは、あの緑色の?
宇田社長:小さな電子部品を載せている、多くの電子機器の中に組み込まれているものです。
――おもちゃなどにもありますし、大きなものでも使われているわけですよね。
宇田社長:はい。変わったところでは、今、国産のメインロケットであるH3ロケットのメインエンジンの制御基板も担当しております。
――この事業でのカトーレックの強みはどんなところでしょうか。
宇田社長:まずは品質を非常に重視しています。技術やノウハウの蓄積による品質です。それに加えて、環境変化が激しい中で、情報収集力や部品の調達力を含めて、様々な強みを伸ばしていく。そのためには従業員の教育も大事ですし、各拠点間の連携、そういったことも非常に大事になってきます。
――それでは、宇田社長流、元気な会社を作るコツとは。
宇田社長:は「Cool Head Warm Heart」です。Cool Headというのは、経営判断をするときは、できるだけ事実に基づいて情報を集めるとか、いろんな人の意見を聞いて冷静に判断するということが大事だと思っています。
一方で、どんなことをやるにも従業員、人が取り組むので、その人の取り組みをサポートするという意味では、常に温かい心を持って接する。この「Cool Head」と「Warm Heart」のバランスで、事業をやっていきたいと思っています。
自由人、会社人-トップの横顔
2026年10月17日・10月24日放送
聞き手:本庄 里恵子