
旧香川県立体育館の解体を巡るニュースです。耐震性の鑑定結果が出るまで解体工事を中断するよう請願書が出ていましたが、香川県議会は16日、採択しませんでした。
旧香川県立体育館の解体費用の支出差し止めを求める裁判を起こしている再生委員会の長田慶太委員長が請願していました。
裁判で争点となった耐震性を調べるため、被告の香川県は裁判所の要請を受けて9月15日から1カ月間、解体工事を中断し、原告側がコンクリートの強度や地盤の調査を行いました。
裁判所が選んだ専門家による鑑定の結果が出るのに2~3カ月ほどかかりますが、香川県は「安全確保を急ぐ必要がある」として15日、工事を再開しました。
9月定例県議会最終日の16日、本会議で議案や請願の採決が行われました。長田さんも議場を訪れて傍聴しました。
(請願「採択」の立場で討論/植田真紀 議員[市民派改革ネット])
「なぜ鑑定結果を待てないのかという根本的な疑問に県及び県教委は何一つ答えていないことからこの請願書が出されています。客観的な調査結果とその成果検証がなされるまで工事再開はさせないという賢明な判断を」
(請願「不採択」の立場で討論/新田耕造 議員[自民党香川県政会])
「鑑定結果が出るまで数カ月待てばいいということは一見慎重に見えますが、法的な拘束力を持つ停止理由もないまま、一方の主張に合わせて先送りし、安全リスクと将来へのツケを放置することこそが議会の責任放棄につながると考えます」
「不採択」の立場ながら、葛藤をにじませる議員もいました。
(請願「不採択」の立場で討論/金藤友香理 議員[国民民主党議員会])
「県の主張が正しいと認めるものでも、原告の主張を否定するものでもありません。双方の主張のどちらが正しいのか判断できない中では今回の請願を採択することは賛同できないということであります」
議長を除く40人の採決の結果、採択7、不採択33で、請願は「不採択」となりました。
(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太 委員長)
「司法からのメッセージもあった中で、県議会及び県政全体にして、もう変われないんだなということが、きょうきちんとはっきり確定した日になったんじゃないかなというふうには受け取ってます。司法の行方を僕らは見ていくしかこの先の道筋はないのかなと今思ってます」