
キッチンかいぞく
岡山のソウルフードとして知られる「えびめし」の名店、瀬戸内市にある1978年創業の「キッチンかいぞく」です。約50年間守り続けてきた味を、親子二代で担っています。

看板メニューは「えびめし」(880円)。エビと玉ねぎをマーガリンでじっくり炒め、ご飯を加え、秘伝のソースでダイナミックに仕上げると、お皿の上には真っ黒なチャーハンが現れます。
真っ黒の正体は、ケチャップ・カレー粉、そして隠し味に「秘伝のカラメルソース」。初代が生み出したこのレシピが、約50年間ずっと受け継がれています。
初めて見たお客さんは一瞬「え?」と困った顔をするそう。でも、味は見た目とは正反対。黒さからは想像できない優しい味わいです。見た目と味の落差こそがキッチンかいぞくの真骨頂。
お店のイチオシは、えびめしの上に、自家製カレーとトンカツをたっぷりとトッピングした、まさにお宝ザクザクの一品(1550円)です。
カレーは全部の野菜をミキサーで丁寧に挽き、脂身の多い豚肉で甘みを引き出し、3時間かけてオーブンでじっくり煮込んで仕上げます。
2代目は「薄味で優しいえびめしなので、そこに自信作のカレーを合わせることで、絶妙な味わいが広がった。それが完成形」と語ります。
真っ黒なのに優しい、シンプルなのに奥深い。一度食べたら忘れられない味です。


(2026年7月9日放送「ヒルペコ」より)