
味どころ 撰(せん)
高松市木太町で静かに暖簾を守り続けてきた和食料理店、「味どころ 撰(せん)」。京都や高松のお店で修行を積んだ料理人、店主の西岡さんは35年のキャリアを持つ凄腕です。店名には「選ぶ」ではなく「選ばれる店でありたい」という意味が込められています。

一番人気はランチのお刺身盛り合わせ(1650円)です。地元・香川の魚を中心に厳選した5~6種類が盛られ、内容はその日によって変わります。取材日はカツオとシマアジが高知県から、サワラ、タイ、タコ、イカは香川のもの。
西岡さんが大切にしているのは、食材の地産地消です。「高松は手に届くところに食材がある。それを料理できることは、すごく幸せなこと」と表現するその言葉に、料理への深い敬意が感じられます。
お米は香川県三木町産の「はえぬき」を使用し、なんと羽釜で炊いています。
お味噌汁も香川と広島の麦味噌をブレンドするというこだわりぶり。定食全体にわたって、西岡さんの「地元愛」が伝わってきます。


ユニークな隠し玉も。デザートとして提供しているのが、自家製レアチーズケーキ(300円)です。実は、あるドラマに影響を受けて思いついたのだそう。
濃厚なクリーム感、チーズ感を残しすぎない後味を意識。底の部分はビスケットとナッツを合わせており、その食感とのコントラストを生むために、あえて上部をしっかり固めに仕上げているのがポイントです。
ほどよい酸味でさっぱりとした後味、そしてザクザクとした土台のコントラスト。和食の締めくくりにぴったりの一品です。「選ばれる店」であり続けるための、静かな情熱のあらわれです。
(2026年6月11日放送「ヒルペコ」より)