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安くなった新米…政府の「買い戻し」で価格に影響は?コメ農家の廃業増える?

● 岡山県● 香川県 2026/9/14(月)18:30
安くなった新米…政府の「買い戻し」で価格に影響は?コメ農家の廃業増える?

 2026年の新米は販売価格が2025年より安くなっています。国は9月、政府備蓄米の買戻しの手続きを始めますが、コメの価格に影響は出るのでしょうか。

(松木梨菜リポート)
「店頭では先週から地元、岡山県産の新米が店頭に並びました。価格は3219円です。一方で隣では2025年産のものが販売されていますが価格は3239円と、新米より高い状態が続いています」

 岡山市のグランドマートでは3つの銘柄の新米を販売していて、2025年の同じ時期の新米より2026年は1000円以上、下がっています。

 一方で、仕入れ値がまだ高値の2025年産の古米は、店頭価格も高く動きが鈍くなっています。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「新米の方が原価自体安くなってきているので、古米が売れないので、高い原価で入ってきても新米と同じ価格に下げているという状況です」

 価格が下がっている背景には「コメ余り」が関係しています。コメ5kgの平均販売価格は2025年夏ごろから2026年1月にかけてコメ不足により価格が上がり続けました。その高騰で需要は減退し、コメの民間在庫が増えました。

 農林水産省によると2026年7月末時点の民間在庫量は162万tで、7月としては2008年の調査開始以降過去最大です。こうした中、農水省は政府備蓄米の買い戻しを決定。9月中に2025年産の21万tを対象に買い戻し手続きを始めるとしています。

 農林水産政策を研究している専門家は。買い戻しの影響について――。

(ニッセイ基礎研究所/小前田大介さん)
「今の在庫量の多さからすると、(買い戻し)21万tは価格に影響がないので、ほぼ影響はないというところです」

コメ相場下がる…懸念は?

 このまま相場が下がるとコメ農家の廃業が心配されます。

 JAグループが新米を出荷した生産者に一時的に前払いする「概算金」について、香川は玄米60kgのコシヒカリに対して1万8000円をつけました。これは2025年より3割減った形です。

 一方、岡山は価格が見通せないことなどから提示を延期しています。

 この概算金に対して生産コストはというと、2026年4月時点のコメの生産段階のコスト指標について米穀安定供給確保支援機構の公表では玄米60kg当たり2万535円としています。

 2026年の香川の概算金では生産コストを賄うのは難しいのが分かります。

 専門家はこうした状況では離農する人が増えるかもしれず、農家の経営の安定化が課題になるとしています。