
りすのくつ
香川県三豊市財田町、さぬき豊中インターチェンジから車で約20分の山あいにある「りすのくつ」。150年前に建てられた空き家をセルフリノベーションしたベーカリーで、のどかな自然に囲まれた空間が魅力のひとつです。
お店を営むのは、神戸市から約10年以上前に移住してきた𠮷川さん夫妻。移住の理由のひとつが「香川は小麦も塩もハチミツも、パンの材料がいっぱいある」という土地への魅力でした。
「香川の小麦粉(はるみずき・さぬきの夢)と香川の塩、そしてこの土地で育てた発酵種を使って石窯で焼く」というスタイルを一貫して守っています。




発酵種はすべて手作り。冬から春先にかけては酒粕由来の低温に強い発酵種を、季節の変わり目はレーズンを使ったものを併用し、暖かくなると、ヨモギ、ミント、カラスノエンドウなどのハーブや野草も使うそうです。「畑にもいっぱい生えてるんですよ」と話す妻・郁子さんの言葉が、この土地との深いつながりを感じさせます。
石窯は夫・雄介さんが郁子さんの「石窯でパンを焼きたい」という一言から手作りしたもの。「言うから作ってみた」という飾らない言葉が、このお店の温かさを物語っています。
看板メニューのひとつが石窯で焼くピザです。熱風ではなく輻射熱(石が蓄えた熱)で焼くため、水分が飛びにくく、もっちりじゅわっとした食感に仕上がります。
三豊市産のハチミツを使ったピザ(1100円)は、ふんわり上品な甘さで生地との相性も抜群。そのハチミツはパンを発酵させる酵母のエサとしても活用されています。
さらに、夫・雄介さんが手作りした自家製ベーコンをふんだんにのせたピザ(1300円)も絶品。薪割りで出た木くずで燻製するため、香りが毎回微妙に異なるというのも「りすのくつ」ならではです。



(2026年5月7日放送「ヒルペコ」より)