
みそかつ梅の木
「独特な調理法」――そんな看板に思わず足が止まる、岡山県倉敷市阿知のお店「みそかつ梅の木」。名古屋グルメのイメージが強いみそカツですが、ここではひと味もふた味も違う、三代で紡ぐこだわりの一皿に出会えます。


一番人気は「みそかつ定食」(1300円)。揚げないみそかつは、豚ヒレ肉に自家製のキメの細かい生パン粉をまとわせたら、フライパンへ。表面全体にムラなく焼き色を付けたあと、そのままオーブンへ移してじっくり約5分。
仕上げに料理酒をまとわせ、うま味と香りを閉じ込めて完成です。口に入れた瞬間、じゅわっとジューシー。油で揚げないからこそ、素材の旨みが逃げません。
初代店主が重量挙げの日本代表として世界各国を巡るなかで、一番おいしいと感じた料理がとんかつ。それを自分流にアレンジし、「揚げない」という独自スタイルが生まれたそうです。
看板メニューのみそかつと並んで、常連さんに根強い人気を誇るのが、カニコロッケ定食(1300円)です。
ホワイトソースはすべて手作り。ブイヨンをルーに溶かしながら丁寧に混ぜ合わせ、カニのほぐし身を加えて仕上げます。しっかり混ぜることでなめらかな食感に。混ぜ方ひとつで味が変わる繊細な仕事ぶりです。
仕上げには、自家製のタルタルソースを惜しみなくたっぷりかけて完成です。
外はサクッとして、中はクリーミー。とても濃厚で、カニの味がしっかりします。手間をかけた本物の味が、ここにあります。


(2026年9月10日放送「ヒルペコ」より)